Columns|コラム【なぜMBAシェアハウス®を始めたのか】全8回
第2回 次が決まっていないのに退職
前回は “MBAシェアハウス®”の現状をご紹介しました。
“MBAシェアハウス®”の成り立ちをお話するにあたり、
退職に至った経緯からお話していきたいと思います。
2012年8月、事業部の中期計画策定責任者の1人として、
部の活動計画をまとめ提出する期限でした。
人員計画を埋めるエクセルのシートと睨み合いをすること数十分。
自分が統括する課の欄に「0」を入力し、資料の最終仕上げに入りました。
会社を辞める決断をした瞬間でもあります。
「会社を辞める」という人生初の経験を前に少々興奮状態でした。
上司含め色々な関係者と話を重ねましたが、
必ず聞かれたのが「辞めた後どうするの?」。
私の返事は決まって「これから考えます」でした。
そうです、何にも決めていなかったんです。
いや、むしろ考えられなかったと言った方が適切だったかもしれません。
一度リセットをかけて自分の身体と心を自由にしないと、
次が見える気が全然しなかったんです。
しかしその決断に至る前には、
思い切って退職して次のステージに行きたい気持ちをもっても、
23年の経験を捨ててまで飛び込む勇気が持てませんでした。
そんな時に知人を介してある人を紹介してもらったんです。
若い頃に途方もない借金を背負う羽目になったけど、
不屈の精神力と行動力でその危機を乗り切ったというツワモノです。
会社を辞めることに漠然とした不安を持っていた私は
「あなたにとってリスクとは何か」と聞いてみました。
その人は「『死ぬか死なないか』だけじゃない?」と一言。
今のステータスが維持できるかどうか、ではなく、
生きてさえいればチャンスはある、というその言葉に、
がつ〜んという衝撃をうけた気がしました。
腹が座っている・・・
言われれば当たり前、ですが、
そういう思いに行きつかなかった自分は
とっても視野狭窄に陥っていたんだと思い知らされました。
23年間も社会人生活を送っていて
なんて当たり前のことに気づかなかったんだろう、と
ちょっとショックをうけました。
もし辞めた場合、想定される退職金と貯蓄を合わせると、
3年は無職でもなんとか食いつないでいけそうだ、
という計算結果がでるのにそれほど時間は必要としませんでした。
しかも飲食店の深夜バイトは時給1,500円でも人が集まらない、
と聞いたことがあります。
もし3年たっても仕事が成功しなければ、
深夜アルバイトで食いつないでいけるから、死ぬことはないな・・・
そう思えた時、
「3年間は自分のやりたいことに挑戦できるぞ」
と嬉しい気持ちになりました。
自分を解放できるような喜びです。
また同時に覚悟が座った瞬間でもありました。
よし一旦リセットだ。

次回は退職してから通い始めたビジネススクールでの生活についてお話しします。