Columns|コラム【論語と私】全11回

第9回 學而不思則罔 思而不學則殆

子曰 學而不思則罔 思而不學則殆

学んで思わざればすなわち罔(くら)し 思うて学ばざればすなわち殆(あや)うし


本を読んで勉強しても考えることをしなければ知識は混乱するし

一方勉強もせずに考えてばかりいても独断に陥ってしまう

バランスが大事

という意味だそうです。


論語には「耳が痛い」言葉が多いです(^ ^)

これまでにも何回も「耳が痛い」といってきましたが、

今回も耳が痛い、です。


そもそも私は本を読むのが苦手(笑)

昔から読書が苦手で読書は圧倒的に少なかったです。

なので、「勉強もせず考えてばかり」というパターンかもしれません。

会社員時代はまさにこれでした。

あまりにも本を読まないので、同僚に

「もうちょっと読もうよ」とよく言われたものです。

今から思うと、その勉強不足がその後の苦労を産んでる気がします。

先日触れた私のプロジェクトマネージャーの時代、

事業責任をもっていたので、

それこそ経営学の基礎を勉強すべきでした。

管理会計については、それこと管理担当に任せっぱなしでしたし(^ ^)

プロジェクトマネージャー時代はたくさんのサポートをいただいたので

私の無知さは大きな問題にならなかったのですが、

その後に担当した事業企画でかなり苦労することになりました。

「プロジェクトマネージャーやっていたから事業企画もできるだろう」

という期待を受けていざ就任したものの、

基礎ができていないので、何をやったらいいのかさっぱりわからない。

上司の期待に応えることができず、

その職を実質はずされることになりました。

当時「勉強しなきゃ」という意識になりませんでした。

恥ずかしい話ですが、なんか疲れちゃってやる気にならなかったんですね。

しかも大学出てから勉強らしいことを全然していなくて

勉強するという概念を忘れたのでは、というくらい思わなかったです。


その状況を打破したのはビジネススクールでした。

必然的に本を読む機会が増えたこと、

また参考書を手にする機会が増えたこと、

そして何より自分に足りないものを補う、

という行動をとるようになったことが

大きな変化でした。


今は友人が企画する読書会に参加するなどして勉強もしつつ、

実業を通じて考えて行動する、という組み合わせができるようになった気がします。

でもまだまだシングルタスクな私は、

業務一辺倒になりがちで、勉強不足に陥りがち。。。



出展:イースト・プレス まんがで読破「論語」



「第8回 君子喩於義 小人喩於利」

「第10回 不患人之不己知 患己不知人也」

アルメータ株式会社
TEL: 03-6313-4077
Email: info@almater.co.jp