Columns|コラム【パズルのピース思考】全6回
第2回 パズルのピースその1
前回 “パズルのピース思考”がどういうものか、をご紹介しました。
今回は具体的な例として、シェアハウス事業を始めるにいたった
“パズルのつながり方”についてお話します。
コラム「なぜMBAシェアハウス®を始めたのか」でも
私がシェアハウス事業を始めるに至った経緯をご紹介させてもらいました。
オリンピック招致が東京に決まった時
ふと外国人がたくさん来るイメージがでてきて
シェアハウスという概念に結びついた、というものでした。
実はここに“パズルのピース思考”が働いていたんです。
パズルのピース1:初めての海外経験と英語コンプレックス
私は32歳まで海外にいったことがなく、旅行も国内ばかりでした。
海外に興味がもてない、というより海外を知らなさすぎて逃げていた節があります(^ ^)
英語にも全く興味がわかず、「語学のセンスがない」といって
英語から逃げ、必然的に英語の成績もひどかったものです。
それが32歳になっていきなりアメリカに3ヶ月滞在することになったのです。
B to Bの仕事でお客様はアメリカがメイン。
現地でお客様に技術的なサポートをすることが役割です。
初めての成田空港、初めての出国検査、初めての国際線。
そして初めての入国審査。
いきなりつまづきました。
「どのくらい滞在するのか」という問いかけに「3ヶ月」と答えたものだから、
「ビジネスで3ヶ月も何するんだ」と。
アメリカでは自国の雇用を奪うための外国人の来日は受け入れてくれません。
「英語でどうやって説明するんだよ〜」と半べそで説明し続けるのですが
どんどん深みにはまり、30分は経ったでしょう。
最後は会社の名刺を出したら「いいよ」といって通してくれました。
余談ですが、会社の名前という看板にはとても威力があることを実感しました。
万事がこんな調子なのでどこにいっても英語で苦労しました。
「もっと若い時に英語やっとけばよかった」
多くの日本人が一度は感じる後悔をここで味わうわけです。
しかしアメリカはそんな私も受け入れてくれました。
英語が全くダメだった私の話を根気強く聞いてくれ
コミュニケーションをとってくれたのです。
その懐の深さに驚きました。
「外国なんて」といっていた自分は、
明らかに “食わず嫌い”だったことを自認せざるをえませんでした。
結局滞在をさらに3ヶ月延期してもらって
半年間アメリカで過ごしました。
英語にもっと早く関心をもてればよかった、
海外の人ともっと早く接する機会をもてばよかった、
そんな思いをもたせた初めての海外という体験、
これが1つ目のパズルのピースになりました。
次回は2つ目のパズルのピースをご紹介します。