Columns|コラム【論語と私】全11回
第2回 過而不改是謂過矣
子曰過而不改是謂過矣
過ちて改めざる是を過ちと謂う
長い人生多少の過ちはあるもので、
過ちを犯してもそれを改善しようとしないことが本当の過ちである
という意味だそうです。
これは多くの人が多くの体験をされているのではないでしょうか。
私はすぐに謝ってしまいます(笑)
自分が至らなかったな、と思えるので。
自分が謝る姿勢を見せることは、
一方的にこちらの要求を押し付けているだけではない、
というある意味フェアな姿勢を示すことでもあると思っています。
私が小学校低学年のとき、
友人とふざけ合っていた時に誤って水槽を割ってしまったことがありました。
その直後ホームルームで担任の先生が
「どういうことか説明してください」と学級委員であった私に問いかけてきました。
私は延々と説明をしたのですが、突然担任の先生に
「そんなことを聞いているのではありません!」と怒られてしまったのです。
私は呆然としてしまったのですが、隣に座っていた友人が
「”ごめんなさい”って謝るんだよ」とささやいたんです。
「あ!」と息をのんで、逆に何も言えなくなり下をむいてしまったんです。
それもまた先生の怒りをあおったようで、
「謝ること一つも出来ない人が学級委員なんて許せません」
と、なんと学級委員をクビになってしまったんです。
とてもショックでした。
なんで謝れなかったんだろう、ととても後悔をしました。
そしてとても恥ずかしかったんです。
小学校の1学期で学級委員ということは、
それなりに先生からも評価してもらっていた、と思われます。
それだけにショックは大きかったです(^ ^)
後にも先にも学級委員を “クビ”になったという話は聞いたことありません(笑)
後から気づいたんです。
最初に言い訳をしようとしていた自分に。
言い訳をして自分を傷つけないように逃げようとしていた自分に。
「まず謝らなきゃ」と思うようになったのはそのころだったかもしれません。
出展:イースト・プレス まんがで読破「論語」